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「大ホールだけ存続」に思うこと(かなり脱線)

大阪厚生年金会館 大ホールは存続へ

国による年金福祉施設の見直しから、今月いっぱいで閉鎖される大阪厚生年金会館。
オリックス不動産によって買い取られることが決まっている現・厚生年金は、今後大ホールのみが耐震工事を経て2011年秋以降にほぼ現在のままの形でリニューアルオープンされるという。リンク先のMBSニュースでも平松市長が喜んでいたとおり、大ホールの存続自体は喜ぶべきことだろう。それに建物の構造、採算性のことなども考えると、ホテルや芸術ホールの廃止はやむを得ない、といえる(跡地はマンションになるとのこと)。

一方、いち音楽ファンとして、世間、特に音楽業界は、もっと芸術ホールレベルの中堅アーティスト(と便宜上書いているがもちろんバンド・ユニットも含まれる)を育てたほうがいいんじゃないだろうか、なんて脱線したことも考えてしまう。

最近は一部の大ホールアーティスト以外はライヴハウスでOK、ってことなんだろうか。2000人超(大ホール)はきついが1100人くらい(芸術ホール)は集客できる、というアーティストはいないのか。

(大阪の大きなライブハウスだと、1100席の厚生年金芸術ホールよりたくさん入るのはZEPP OSAKAとなんば HATCHくらいで、いずれも厚生年金でいえば大ホールに出てもおかしくないアーティストが出るところ。それより小さめとなると、BIG CATで800人くらい、心斎橋 CLUB QUATTROで650人前後、とだいぶ少なくなる)

ここのあたりにも何年か前に流行した「ひとり勝ち社会」という言葉が思い出される。
少なくともいい音楽の選びやすさという点では、一部の売れセンアーティストだけが突出していて「間(あいだ)がない」のはあまりいいことではないと思うのだが。

芸術ホールの代わりはないのだろうか。
そしてその代わりのホールに出るのにふさわしいアーティストはもっと育たないのだろうか。

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